土曜日の夜の街

タイトルにある通り、土曜日の夜のお話。

私は夕方ごろ錦糸町へフットサルに出かけ、17時から始まり19時頃にプレイが終了した。

その後、メンバーと仲良くなりたいと思い、飲み会に参加することにした。

コロナもあったし、飲み会自体乗り気になれなかった私は、2年ぶりくらいの飲み会だったように思う。

8人ほどで、くだらない話や自分が展開する話で盛り上がるのは面白かった。

何よりその感覚が久しぶりで、こういうのもたまにはいいなと感じた。

土曜日の夜というのは、普通の会社員であれば次の日もお休みなので、屋内も錦糸町の街も人で賑わっていた。

22時ごろに解散する流れになり、私は運動がてら御茶ノ水まで歩いた。

その行動が悲劇の始まりだったのだ。

御茶ノ水まではちょうど歩いて1時間ほど。

歩き始めてすぐ変なお兄さんに一緒に飲まない?声を掛けられた。

断っても、数10メートル、いや、100メートルくらいついてきた。

なにを言うかと思ったら、「断ったら後悔するよ」と何度も言われて、断り続けてたらやっといなくなってくれた。

どこからくる自信なんだよ!

と心の中でツッコミを入れながら引き続き歩いた。

この出来事は、ほんの序章に過ぎなかった。

問題はそのあとで、両国橋手前で、道路植栽に向かって静かに戻している人がいた。

もちろんいい光景とは口が裂けても言えないが、人様に迷惑のない戻し方なのかなとは思った。

そのあと、秋葉原の駅付近でも横断歩道近くのガードレールにもたれて、なんだか気持ち悪そうな人を見かけた。

ちょうど私が横断歩道を渡ると同時に、後ろから「おえぇぇぇぇ。」と大きな嗚咽の音がした。

私が1時間歩いているうちにリアルタイムで戻してる人に2人も出くわしたと思うと、、、土曜日の東京、いや、飲み屋街はおそろしいものだなと後になって考えた。

御茶ノ水駅に到着し、電車に乗れたと思ったら思いのほか混んでいて、私は端に追いやられた。

停車駅でも乗ってくる方が多く、なお端に追いやられた。

その時、先ほどよりも足元が滑るなと感じた。

端にいたので、下を見る余裕はなかった。

西に向かっていたので、だんだん皆降りていく。

車内にも少し余裕が出来てきた。

端から脱出しようと動いたら、まだ足元のぬめぬめ感は付いてきた。

そして、私が立っていたところを見てみるとなんとそこには、誰かが戻した物が、、、。

なんて日だ!

という言葉は、このようなときに使うのだなと、、、。

29年間生きてきたが、このような物を踏まされたのは初めてだった。

フットサル、飲み会、夜の飲み屋街、全てが久しぶりで楽しかったのにも関わらず、土曜の夜はもうこういうことなんだなと。

土曜日の東京=○○というイメージしか残らなくなってしまった。

幸いなことに、この日は帰りが雨だったので、駅から家まで、積極的に水たまりを踏むようにして帰った。

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